もこまる諸行無常なブログ

明るいけど頑固なところもある母、アスペルガー症候群の父、難病もちの私の3人家族です

動悸で眠れなくなった話 きっかけ

ネットで受ける精神的ダメージは、眠れなくなるほど深い、という体験談です。

ヤフー掲示板でドキドキネットデビュー

ネットで世界とつながる初めての経験をしたのは、ヤフー掲示板でした。

最初はおずおずと、しだいにのめりこみ、あちこちのトピックに書き込みをして、レスがつくのをいまかいまかと待っていたものです。

知らない人とネットでつながる興奮。

簡単に友達ができる、と勘違いしていました。

ちょっとした行き違いで、仲良しだと思っていた人が急に冷たくなる世界。

そんな中で、一番入り浸ったのが、バンドをやってる人たちの掲示板でした。

初めてのオフ会

ロックもバンドも全然わからなかったけど、クラシックギターのアンサンブル経験があったので音楽つながりで無理やりもぐりこみました。

バンドやりたいねって高校でも大学でも話して2-3人で集まったことがあったけど、結局実現しませんでした。

強い憧れがあったのは事実。

自分もその中に入れば、輝けるんじゃないかって妄想して。

「オフ会にこない?」

掲示板の主催者の女性に誘われて、舞い上がってしまいました。

そのころネットで知り合った人と会ったことがなかったので、日時が決まってからは猛烈に緊張していました。

 

荒らしに見舞われる

精神的に落ち着かない状態のところに、掲示板には荒らしがきていました。

罵りあいが続いて、他の人たちとの応酬の間はいつかやり過ごせる、と思ってみていたのですが。

自分が攻撃された、と思ったとたん、大きく心臓がはねて。

すぐ収まるものと思っていたけど、遠慮なく心臓の鼓動が響いて、起きているときだけでなく、眠ったと思ったらすぐに動悸で起こされる日々。

 

バンド掲示板のオフ会はその後も続いていたけれど、今思えば自分は異質だったと思います。

好きなバンドがあるわけでもなく、ロックギターが弾きたいわけでもなく。

ただ、きらきら輝いて見えるバンドの世界につながっていたかっただけ。

正直にいえば、オフ会は興味のない世界の話題に耐える退屈な時間。

今ならそれがわかるのに、当時は自分もその世界の一員のつもりでいました。

 

なにもかも、わたしには向いていませんでした。

ロックバンドについて語ることも、ステージに立つことも、憧れはいても全然楽しいとは思えなかった。

 

 

あのときオフ会に参加するのを断っていたら、どうなっていたんだろう、と想像することがあります。

いまだに自分がステージに立てる人間だと思っていたかもしれません。

 

自分の心が思ったより弱いことを知る

パソコンの画面の中の文字が人の精神にあれほどの打撃を与えることができるなんて、

自分で経験していなかったら信じられなかったでしょう。

もともとあがり症だし、緊張で手が震えるような精神力なのに、パソコンの中では強くなれるとなぜ思っていたのか、不思議です。

本当にわたしは自分のことがわかってない。

強い人間でありたい、人前で堂々とふるまえる人でありたい、理想とする自分を追い求めようとするがあまり、無理をした結果が止まらない動悸と眠れない夜でした。