もこまる諸行無常なブログ

明るいけど頑固なところもある母、アスペルガー症候群の父、難病もちの私の3人家族です

「東大8年生」タカサカモト著

            

東大生ってやっぱりすごい

著者のタカサカモトさんは、

鳥取から東大に入って、母親の死を経験して、

メキシコに留学して、8年かけて卒業して、

卒業後すぐに結婚してブラジルに移住しようとするも失敗して、

ネイマールの動画をみたことからサッカー選手の語学をサポートする仕事をすることになった人。

自分が行きたいと思う道に素直に進もう、

と思ったきっかけは東大1年生のときの小松美彦教官の科学史だったそうです。

寝ているとチョークを投げられる、なんて

怖いけどたしかに真剣に授業をすることに向き合っている先生なんだなと思う。

「自分の目で見て、自分の心で感じて、自分の頭で考えてください」

こんな当たり前とも思えることを、

今のあふれかえる情報の中でおぼれかけている私たちは忘れがちですよね。

ニュースやSNSをただ見ていると、

いつのまにか思考が操作されて、何が正しいのかわからなくなってしまいます。

 

それにしても、母親を失って失意の中で、

「メキシコにいこう!」

と思えるのもすごいし、すぐにスペイン語を習得してしまうのも

さすがに東大合格する人だけある、というのは思わざるを得ません。

行動力がすごい。

自分の思うままにいきること

最初に思い描いていたプランは、

東大卒業後国連職員になって世界をめぐり、

40歳くらいで戻ってきて高校の教師になる、だったそうだ。

ただ教員になるための課程がつまらなくてやめたらしい。

だからきっと先生になる人はつまらない人が多くなっちゃうんだろうか・・・

自分で考えて、自分で進む道を作っていけるような人にこそ、

教師になってもらいたいと思うけど、

システム上そうはならないようになっているんですね。

 

得意なことがあると強い

あらゆる場所で、すぐに意気投合して仲良しが作れるというのも

著者のすごい才能です。

語学ができる人っていうのはみんな

多かれ少なかれコミュニケーション能力もかなり高めな気がしますね。

そしてその人とのつながりこそが、

新しい仕事の可能性となって広がっていく。

自分だけが得するんじゃなく、

相手が喜んでくれることを仕事に変えていく、

だからきっと周りに素敵な人が集まってくるんだろうと思います。

 

運は人が運んでくる、と両学長がよく言っています。

世界をめぐり、たくさんの人と出会うことで、

著者はたくさんの幸運に恵まれることになりました。

みずから追い求めることによって、つかんだともいえます。

 

8年かかったとしても、やはり東大生の実力はすごい、

と思い知りました。