もこまる諸行無常なブログ

明るいけど頑固なところもある母、アスペルガー症候群の父、難病もちの私の3人家族です

アスペルガー父が倒れた日

ある朝、突然起き上がれなくなる

もともと糖尿病の治療をずっと続けていた父。

退職後、運動量が減ったせいか急に悪化してしまいました。

薬を服用しているんですが、自分で量を勝手に減らしてのんでいたみたいで、血糖値異常で夜中に突然倒れて頭を強打。

低血糖のほうがよくきくけれど、高血糖でも倒れることがあるらしい。

その後、食事をしているときに突然寝てしまう、といったような状態をおかしいと思いつつも病院に行くこともなく過ごしていたある日。

頭を打って1か月後、平日なのに起きてこない父を心配して見に行くと、起き上がれない父がいました。

 

まっすぐ歩けないのに会社へいくといって譲らない

母が手を貸してようやく起きてきたんですが、まっすぐ歩けないんです。

でも仕事へ行く、と言ってきかない。

仕事へ行く支度をした格好で、母が車に乗せて病院へ向かいました。

車内でもしばらくは

「方向が違う!仕事に行く!」

と騒いでいたらしいですが、病院につく頃にはさらに悪化していて、車いすで診察を受けたそうです。

「すぐに検査を受けてください」

と言われて高度な医療の受けられる病院へ移動、検査後。

「すぐに入院して手術が必要です」

という事態に発展しました。

最悪の事態も覚悟する

硬膜外出血、という診断でした。

じわじわと出血した血が脳を圧迫した状態だったようです。

発見されるのがもっと遅かったら命がなかったでしょう。

手術後の後遺症もなく、運がよかったというほかありません。

急性期医療の病院は手術が終わるとすぐに追い出されるので、数日後には退院して家に帰ってきました。

普通の生活をしてよい、と手術した医師に言われ、仕事もしばらくは続けていました。

 

その後、大病のせいで体はよわよわしくなりましたが、中身は相変わらず。

他人と関わることなく自分のこだわりの中で一人生きる姿は楽しそうには見えませんが、案外本人は満足しているのかもしれません。

 

私自身も友達なんて一人もいないけど、それを寂しいことと思わされていたのは他人の価値観のせいだったのかもしれないと思うようになったら楽になってきました。

 

どんな生き方が幸せか、なんて人それぞれ。

やりたいことができる、というだけで十分幸せ。